三崎港の釣り

三崎港の釣り

 その昔、三崎港の釣りを始めました。大人になってまともに釣りをしようと思って、釣り公園以外でまともに釣りをして釣れたのは三崎港でした。

 なんとなく、三崎にでも行ってみるか、精神的に疲れていたのでしょう。ふらっと海へ行きました。人間なんとなく、陸地の先端に行ってみたくなる心理でもあるのでしょうか。

そこで、ようやくあー、こんなに魚って意外といるんだ、海って意外と綺麗なんだなと分かりました。

それまで、海釣り施設の泥で濁った、臭い海しか知りませんでしたから。

そこで、釣りをすると、透明な水の中で餌に寄ってくる魚が見える、見える、石鯛、メジナ、その他、、などを見ながら釣ろうとしても釣れない。そこで、釣具屋に行って、どうにかしてあの魚を釣りたい、釣る手段はなにかないか?と聞いたものです。

その時、教えてもらったのがトリックサビキだったのが、よかったのでしょう。
みるみるうちに、見えていた魚が釣れていきました。

三崎港の釣りはそんな、いい思い出の場所です。

しかし、そういういい気分を味わえるのは何事も最初だけでうまくは行かないもんで、平日に行ったら、がらがらで魚がいっぱいいた堤防も、休日は人の方が多く竿を出すことさえできません。おもけに花見みたいに、レジャーシートを堤防に引いて、みんなお花見みたいに弁当食べて、子どもが泣いてキレた親が騒いで、そりゃ、もう、魚なんてよってきやしません。

三崎港の釣りは、そんな苦い釣りなんですが、やっぱ、夏場のイワシをはじめとする回遊魚の入りはハンパないと思います。

そりゃ、人が餌を拾いにくるみたいにうじゃうじゃ集まって、あさりたかっています。
ほんとこの光景が風物にでもなりそうです。

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